おそらく気になるであろう質問にお答えします。質問の内容とその回答は逐次追加・更新します。
プロキュアテック全般について
本当に仕様書の自動作成ができるのですか?
自治体の調達に係る仕様書はほぼカバーできます。
IT調達だけでなく、システムを伴わない調査業務やコンサルタント業務等の委託に関する仕様書も作成できます。
「自治体が抱える問題を解決するために、事業者に委託する」という観点で考えると、情報システムは問題解決の手段の一つに過ぎません。モノが欲しいのではなく、本当はモノを使って問題が解決されることを望むべきです。
ChatGPTを使うことでどのようなメリットがありますか?
生成型AI(ChatGPT)は「まず何か表現してみる」ことの支援に使っています。
「ChatGPTを使う」というと、例えば「○○の調達仕様書を作成して」というプロンプト(要求)をもとに、文書がズラズラと自動生成されるような仕組みを想像されるかもしれません。しかし、そのままで実用に耐えられるような調達仕様書を作成するのは現状では難しいでしょうし、その仕様書が適正なものかを評価することも難しいでしょう。
プロキュアテックでは、IT調達の最初のきっかけである「なぜその調達なのか」を職員の方が自分の言葉で示していただくことにより、その内容や文脈を読み取り、ポイントを絞って文書を自動生成させます。後述する「推論型AI」を組み合わせることにより、全体として統一的な文書を生成させる仕組みとなっています。
「推論型AI」というのはなんですか?
AI研究のアプローチの中では比較的古い分野の方式です。
ここ最近話題になっているAI(人工知能)は、数理モデルから派生した機械学習やディープラーニング等の技術を用いるものです。一方、推論型AIというのは、いわゆる論理の積み重ねで一定の結論を導出する方式のAIです。
わかりやすい例えで言えば「IF-THENルール」のような条件分岐の組み合わせもそれが多層で機能することでAIのような振る舞いをさせることができます。プロキュアテックはもう少し異なる手法が加わるのですが、ざっくり言えばそのようなものだと考えてください。現段階では当社の技術も発展途上であり、継続的な改良に取り組んでいます。
なぜこのようなサービスを始めたのですか?
まずは自治体の情報政策部門の危機に対応するためです。
多くの自治体は情報技術の専門性を持つ職員がいません。たまたま異動で配属され、たまたま適性があって長期間在籍している職員もいますが、同じ人間が長期間在籍すること自体も問題です。
理想を言えば、全ての職員に情報技術と契約事務と行政領域の専門性を兼ね備えていただき、人事ローテーションの中で誰が配属されても情報政策部門を機能させるべきなのですが、自治体業務の多様化や人口減少に伴う定数削減のために、そこまで手がまわらないのが現状でしょう。
定数削減に対応するためには、ITを活用した業務効率化が不可欠です。自治体では情報システムを内製化することは稀なので、必然的に委託契約等の調達行為が発生します。しかしながら、ここがうまく機能しないために、機能的に不十分なシステムを導入せざるを得なかったり、適性なコストで調達できなかったり、場合によっては調達そのものが成立しなかったりと、自治体運営にブレーキを掛けるような事情が多々生じています。
そこでまずIT調達のハードルを下げることで、自治体の情報政策部門の機能を改善させることが急務だと考え、このようなサービスを始めた次第です。
使ってみたら、なんだか思っていたのとは違う仕様書が生成されたのですが?
まずは汎用的な仕様書を生成するようにしています。
その後、調達案件特有の事項を無理なく取り込むことで、目的の仕様書を作成する構成にしています。
調達案件ごとに仕様書は異なるものですが、細かな差異に気を取られて作業が進まないという現象を多く見てきました。自治体の職員はゼロから何かを生み出すよりも、既存の情報を参考にして一定の結論を導く「帰納的」な取り組みを得意としています。
その意味で、議論のたたき台となる仕様書(素案)を早期に生成する仕組みは有用と考えます。
今後の機能拡張の予定は?
自治体の情報化投資に関わる文書は全て作成できるようにしていきます。
例えば、総合評価方式やプロポーザルにおける評価基準書、RFIや入札公告の書面、審査委員会の席次表やタイムスケジュールなど、事業者との契約後に実施するプロジェクト計画書など、あらゆる文書を作成できるようにしていく予定です。
当社のコンサルティングの過程ですでにこれらの文書は作成できるのですが、これらをどの自治体でも一定のクオリティで作成できるようにすることが当社のゴールです。
プロキュアテックを試用してみたいのですが。
お問い合わせください。評価用のアカウントをご用意します。
期間限定ですが、プロキュアテックの一部の機能をお試しいただくことができます。
プロキュアテックについて意見や要望があるのですが。
ご意見やご要望を受け付けています。
プロキュアテックはこれまでに無かったサービスですし、当社が考える人間とAIの協業スタイルのひとつとして発展させていきたいと考えています。
実際に利用した上でのご意見、ご要望はどんどんお知らせください。